スタッフ向けマニュアル

Roblox Studio
画面の見方とショートカット

子どもたちのRobloxゲームづくりをサポートするスタッフのための基本マニュアルです。Roblox Studioが初めての方でも、このマニュアルを手元に置けば「画面のどこに何があるか」「子どもにどのキーを案内すればよいか」がすぐに分かります。

1このマニュアルの使い方

ねらい:スタッフが自信をもって子どもの隣に座れるようになる

このマニュアルは「Robloxの操作を完璧に覚える」ためのものではありません。子どもがチュートリアルを進めていて手が止まったとき、どこを見れば状況が分かるか・何を案内すればよいかを引けるリファレンスです。

  • 授業前:「2. 画面の見方」と「5. ショートカットキー早見表」にひととおり目を通しておく
  • 授業中:子どもがつまずいたら「6. 困ったときのトラブル対応」から症状で探す
  • 慣れてきたら:「4. エクスプローラの重要な場所」を読むと、スクリプトを使うチュートリアルの仕組みが分かる
サポートの基本姿勢 操作を代わりにやってあげるのではなく、「画面の右上のエクスプローラを見てみよう」「Ctrl+Zで戻せるよ」のように場所とキーを言葉で案内すると、子ども自身の理解につながります。

2画面の見方(全体図)

ねらい:画面のどこに何があるかを番号で言えるようになる

Roblox Studioでプロジェクトを開くと、次のような画面になります。番号は次章の説明と対応しています。

Roblox Studio — Baseplate ホーム モデル アバター UI スクリプト プラグイン 表示 選択 移動 スケール 回転 パーツ プレイ 停止 ツールボックス 検索... モデルモデル 画像画像 エクスプローラ ▼ Workspace Part SpawnLocation Baseplate ServerScriptService StarterPlayer StarterGui Lighting プロパティ — Part Appearance Color MaterialPlastic Behavior Anchored CanCollide 出力 12:00:01 — ゲームを読み込みました 12:00:05 — Script:3: エラーの例が赤い文字で出ます 1 2 3 4 5 6 7
図1:Roblox Studioの基本画面。①メニューバー ②ツールバー ③ツールボックス ④ビューポート ⑤エクスプローラ ⑥プロパティ ⑦出力
注意:画面が少し違って見えることがあります Roblox Studioはアップデートでデザインが変わることがあり、パソコンによってウィンドウの配置も異なります。ウィンドウが見当たらないときは、上部の「表示」タブから再表示できます(→ 6章のトラブル対応)。

3各エリアのくわしい説明

ねらい:子どもに「どこを見るか」を言葉で案内できるようになる

  1. 1
    メニューバー(タブ)Menu / Tabs 画面いちばん上のタブ切り替えです。タブを押すと、その下のツールバー②の内容が変わります。
    タブ使いどころ
    ホームいちばんよく使うタブ。パーツの追加、移動・回転などの基本ツール、プレイボタンがそろっています。迷ったらホームに戻ると覚えてください。
    モデルパーツの細かい編集(スナップの細かさ、アンカー、グループ化など)。チュートリアルで「モデルタブから〜」と指示があるときに使います。
    アバターキャラクター(リグ)関連。今回の教材ではほぼ使いません。
    UI画面に表示するボタンや文字(スコア表示など)を作るときに使います。
    スクリプトプログラム編集の補助機能。スクリプトを開いているときに使います。
    プラグイン追加機能。教材では基本的に触りません。
    表示各ウィンドウの表示/非表示の切り替え。「エクスプローラが消えた!」のときはここ。
  2. 2
    ツールバーRibbon / Toolbar 選んだタブの道具が並ぶ場所です。特に大事なのは次の4つの編集ツールと、プレイ/停止ボタンです。
    ツールはたらき
    選択 Ctrl+1ものをクリックして選ぶ、基本のツール。
    移動 Ctrl+2赤・緑・青の矢印が出て、矢印をドラッグすると軸に沿って動かせます。
    スケール Ctrl+3丸いハンドルをドラッグして大きさを変えます。
    回転 Ctrl+4輪っかをドラッグして回します。
    プレイ F5自分のキャラクターでゲームを実際に遊んでテストします。
    停止 Shift+F5テストを終了して編集に戻ります。
    重要:テスト中の変更は消えます プレイ(テスト)中に行った編集は、停止すると元に戻ります。子どもがテスト中に作業を始めていたら「いったん停止してから編集しよう」と声をかけてください。画面の枠が変わっている・上部に「再開/停止」が出ているときはテスト中です。
  3. 3
    ツールボックスToolbox 世界中のユーザーが公開しているモデル(木、家、車など)や画像・音を検索して、自分のゲームに追加できる場所です。教材では使う場面を指定しています。
    注意:フリーモデルにはスクリプト付きのものがあります ツールボックスのモデルには、動作のためのスクリプトが入っていることがあります。挿入後にゲームの動きがおかしくなったら、そのモデルが原因の可能性があります。Ctrl+Zで取り消すか、エクスプローラから削除してください。
  4. 4
    ビューポート(3D空間)Viewport ゲームの世界そのものが表示される、いちばん大きなエリアです。ここでパーツを置いたり動かしたりします。カメラの動かし方は5章の早見表を参照してください。
  5. 5
    エクスプローラExplorer ゲームに入っているすべてのものの一覧です。3D空間で見えるパーツも、見えないスクリプトも、すべてここに並びます。「ゲームの中身の目次」と説明すると子どもに伝わりやすいです。
    • 項目の左の を押すと中身が開きます(Workspaceの中にPartがある、など)
    • 項目にマウスを乗せると出る + ボタンから、新しいパーツやスクリプトを追加できます
    • ビューポートでものをクリックすると、エクスプローラ上でも対応する項目が選ばれます(逆も同じ)
  6. 6
    プロパティProperties いま選んでいるものの設定一覧です。色(Color)、素材(Material)、名前(Name)などをここで変えます。特によく使うのが次の2つです。
    プロパティ意味
    Anchoredチェックを入れると、その場に固定されて落ちなくなります。「置いたパーツが落ちる・消える」トラブルの大半はこれのチェック忘れです。
    CanCollideチェックを外すと、キャラクターがすり抜けるようになります。
  7. 7
    出力Output ゲームやスクリプトからのメッセージが流れる場所です。赤い文字はエラーで、「どのスクリプトの何行目で問題が起きたか」が書かれています。スクリプトが動かないときは、まずここを見るのが鉄則です(→ 6章)。

4エクスプローラの重要な場所

ねらい:チュートリアルの「〜に入れてください」の意味が分かるようになる

エクスプローラには最初からいくつかの「入れもの(サービス)」が並んでいます。スクリプトはどこに入れるかで動き方が変わるため、チュートリアルでは置き場所を必ず指定しています。名前は英語のまま表示されます。

場所何を入れるところか
Workspace3D空間に置くものすべて(パーツ、モデル、地面)。ここに入れたものだけが画面に見えます。
ServerScriptServiceゲーム全体を動かすスクリプトの置き場所。チュートリアルの「サーバースクリプト」はここに入れます。
StarterPlayerプレイヤーごとの設定(歩く速さ、ジャンプ力など)やプレイヤー用スクリプト。
StarterGui画面に表示するUI(スコア表示、ボタンなど)。
Lighting空の明るさ、時間帯、霧などの環境設定。
ReplicatedStorageサーバーとプレイヤーの両方から使う部品の保管庫。少し進んだチュートリアルで登場します。
声かけのヒント 「スクリプトをどこに入れた?」はトラブル対応の定番の質問です。チュートリアルの指定と違う場所に入っているだけで動かないことがよくあります。エクスプローラでスクリプトをドラッグすれば移動できます。

5ショートカットキー早見表

ねらい:口頭で「このキーだよ」と案内できるようになる

※ Macの場合は Ctrl⌘ Cmd に読み替えてください。

カメラの動かし方(ビューポート内)

操作はたらき
W A S Dカメラを前・左・後ろ・右に動かす(ゲームの移動と同じ感覚)
Q / Eカメラを下げる / 上げる
Shift を押しながら移動カメラがゆっくり動く(細かい調整に便利)
右クリック+ドラッグカメラの向きを変える(見回す)
マウスホイールズームイン / ズームアウト
ホイールボタン+ドラッグカメラを平行移動(パン)
F選んでいるものにカメラを寄せる。「自分がどこにいるか分からなくなった」ときの救世主

編集ツールの切り替え

キーはたらき
Ctrl+1選択ツール
Ctrl+2移動ツール
Ctrl+3スケール(大きさ)ツール
Ctrl+4回転ツール
Ctrl+L移動・回転の基準をワールド⇔ローカルで切り替え(斜めのパーツを「パーツの向きに沿って」動かしたいとき)

編集の基本操作

キーはたらき
Ctrl+Z元に戻す。いちばん大事なキー。何かおかしくなったらまずこれ
Ctrl+Yやり直す(戻しすぎたとき)
Ctrl+C / Ctrl+Vコピー / 貼り付け
Ctrl+D複製(コピーと貼り付けを一度に。同じパーツをたくさん並べるときに便利)
Ctrl+G選んだ複数のパーツをグループ化(モデルにまとめる)
Ctrl+Uグループ化を解除
Delete選んだものを削除
Ctrl+S保存(こまめに!)

テスト

キーはたらき
F5プレイ開始(自分のキャラクターで遊んでテスト)
Shift+F5テストを停止して編集に戻る
F8キャラクターなしで実行(動く仕掛けだけを眺めて確認したいとき)

スクリプト編集中

キーはたらき
Ctrl+Aすべて選択(コードを丸ごと貼り替えるときに、全選択→貼り付けの順で)
Ctrl+Fスクリプト内の文字を検索
Ctrl+/選んだ行をコメント化 / 解除(一時的にコードを無効にできる)
Tab / Shift+Tab字下げを深く / 浅くする
最初に覚えるならこの5つ Ctrl+Z(元に戻す)、F(選択物にカメラを寄せる)、F5(プレイ)、Shift+F5(停止)、Ctrl+S(保存)。この5つだけでサポートの場面の大半をカバーできます。

6困ったときのトラブル対応

ねらい:症状から対応を引けるようになる

症状対応
エクスプローラ/プロパティ/出力のウィンドウが消えた 上部の「表示」タブを開き、消えたウィンドウの名前のボタンを押すと再表示されます。
置いたパーツが落ちる・転がる・消える パーツを選び、プロパティの Anchoredチェックを入れて固定します。テスト開始と同時に落ちて消えるのが典型的な症状です。
カメラが変な場所に行って戻れない エクスプローラで適当なパーツ(例:Baseplate)をクリックし、F を押すとそこへカメラが戻ります。
操作を間違えて何かが変わってしまった 落ち着いて Ctrl+Z を何回か押します。押しすぎたら Ctrl+Y で戻せます。
スクリプトが動かない 順に確認:① 出力ウィンドウに赤いエラーが出ていないか(行番号つきで原因が書かれています) ② スクリプトの置き場所がチュートリアルの指定どおりか ③ コードがチュートリアルどおりに貼られているか。
赤いエラーに「unexpected symbol」などと出る コピー&ペーストのときに、説明文の矢印(→)などの記号まで一緒にコピーしてしまったのが典型原因です。エラー行を見て、コード以外の記号を削除します。見た目では気づきにくいので、行ごと消して貼り直すのが確実です。
編集したはずの変更が消えた テスト(プレイ)中に編集した可能性が高いです。テスト中の変更は停止すると失われます。停止した状態で編集し直してもらいましょう。
動作が重い・固まった 少し待っても戻らなければ、Studioを再起動します。Ctrl+S のこまめな保存を習慣に。
見覚えのないエラーが出力に流れ続ける エラーの先頭にプラグイン名(例:Pluginで始まる表記)が付いている場合は、Studioに入れた拡張機能のエラーでゲームには影響しません。無視して進めて大丈夫です。
それでも解決しないとき 無理に直そうとせず、「どの手順で・何をしたら・どうなったか」をメモして担当者に共有してください。Ctrl+Zで直前の状態に戻し、できるところから先に進めるのも立派な対応です。